購買(7.4)

1.0 目的
1.1 購買品(資材、外注製品及びサービス)の調達に関する管理手順を確立します。

2.0 適用範囲
2.1 この手順は、当社の最終製品の一部になる資材、製品及び/又はサービス、或いは当社の最終製品に影響を与えうる資材、外注製品及び/又はサービスに適用します。

3.0 参照文書
3.1 ABC-QMS-OP-008:不適合製品の管理
3.2 ABC-QMS-OP-009:是正処置及び予防処置
3.3 ABC-QMS-FM-017:供給者評価表
3.4 ABC-QMS-FM-023:不適合製品報告書

4.0 定義
4.1 購買品:資材・外注製品及びサービス
            
5.0 責任者
5.1 営業部長
5.2 製造部長
5.3 総務部長

6.0 手順
6.1 購買プロセス
6.1.1 適切な供給者の選定−営業部長・製造部長・総務部長は、次の方法の1つ又はいずれかの組み合わせにより、適合資材、製品或いはサービスを調達する供給者の評価基準並びに方法を確立しています。
l “A” 供給者が採用している品質システム並びにISO9000(2000)の運用に対する評価
l “E” 同じ又は類似の資材、外注サービス及びサービスの評価
l “P” 供給者の過去の履歴
l “T” 資材ならびに製品見本の検査

6.1.2 供給者評価表−「供給者評価表」(ABC-QMS-FM-017)は、必要に応じて変更、削除、追加を行います。
このリストはマネジメントレビュー会議で見直されます。

6.1.3 供給者評価表からの削除−6.1.1項の適切な供給者の選定を行った結果に基づく、“A” “E” “P” “T”の評価項目は、各々3段階(1、2、3)で評価され、評価点の合計が5点以下は承認された「供給者評価表」(ABC-QMS-FM-017)から削除し、以後、取引は行いません。 納期遅れ、発注書に記述されている項目に対する不一致、不適合は、「不適合製品報告書」(ABC-QMS-FM-023)に記録します。これらのマイナス実績要素は営業部長によって追跡され、評価され、是正処置や、或いは「供給者評価表」(ABC-QMS-FM-017)から削除する基礎データとなります。

6.2 購買情報
6.2.1 発注に対する要求事項−当社の各機能責任者は、資材、外注製品及びサービスの要求事項が当社の供給者に明確に定義され、伝達され、理解されていることを確実にする責任があります。営業部長・製造部長・総務部長は、「供給者評価表」(ABC-QMS-FM-017)を使用して、購買を行っています。

6.2.2 供給契約/発注書−資材、サービス又は製品に適用される要求事項は明確に伝達され、必要ならば現場での検査/試験のための特別な指示を含みます。

6.2.3 総務部長は、発注書を発行及び管理しています。発注書を変更する場合は、発注書を再発行します。

6.2.4 営業部長は、発注書の発行に先立ち発注内容を見直します。

6.3 購買製品の検証
6.3.1 受入検査の計画と管理−受入検査は、受入れた資材及び外注製品の識別、品質の検証、適切な隔離と保管、受入資材の取り扱いからなります。受入検査では、営業部長が発注書と納品書を照合し、品名、数量、単価、その他要求事項を確認し、納品書に署名します。

6.3.2品質保証の同意−営業部長・製造部長は、供給者と協力して発注書で調達された資材、外注製品及びサービスの品質を確実にする方法を以下の通り確立しています。

a) 立入検査・試験データ又は作業工程の記録を必要に応じ契約書/発注書に記載
b) 供給者による全量またはロット検査/試験
c) 仕様書もしくは品質保証システム(例えばISO9001)に対する適合依頼

6.3.3 検証方法に関する同意−必要に応じ、供給者が当社の要求事項に適合しているかどうかの検証方法は契約書/発注書で規定されます。

6.3.4 品質に関する問題解決のための対応準備−供給者との品質に関する問題の解決は、「不適合製品報告書」(ABC-QMS-FM-023)に記録します。必要ならば、是正処置及び予防処置をとります。

6.3.5 供給者への返品―供給者へ返品される資材又は製品は、「不適合製品報告書(NCR)」(ABC-QMS-FM-023)に準じて取り扱い、「不適合製品の管理」(ABC-QMS-OP-008) に従って処理します。

6.3.6 受入品質記録−資材および外注製品が発注書に記載されている要求事項に適合しているかどうかを納品書で検証し、記録します。

7.0 記録
7.1 ABC-QMS-FM-017:供給者評価表
7.2 ABC-QMS-FM-023:不適合製品報告書